EXPO 2025 大阪・関西万博
- yoshio8
- 9月20日
- 読了時間: 2分
先日、大阪・関西万博を訪れました。

やはり会場の象徴である「大屋根リング」は圧巻でした。

ただの屋根や構造物ではなく、人々の動線を導き、日差しや雨をやわらげる庇にもなるなど、多機能な建築です。


昼間は木組みの美しさから日本の伝統建築を感じさせ、夜にはライトアップされ、光の輪が会場を包み込む光景はとても幻想的でした。ギネスにも認定された世界最大の木造建築は、サイズ以上の存在感を放っていました。




着工当時は「350億円もかけた無駄なリング」「間に合わない」といった厳しい報道が目立ち、現場の雰囲気も張り詰めていました。
ですが、デザインを手がけた藤本壮介さんがSNSなどで誠実に発信を続け、現地の施工管理者も「必ず間に合わせます」と力強く語っていたのが印象的でした。
そして今、見事に完成した大屋根リングが目の前にあります。短期間でこれほどの規模の建築をやり遂げたことに、日本の建築技術の高さを改めて実感しました。設計、施工、現場の職人、すべての関係者の努力が感じられます。













ただ、残念に思うこともあります。それは、このリングの今後についての議論が閉幕間際になってようやく始まっていることです。
現在は木材チップとして処分される予定ですが、最初から「学校や災害住宅に再利用する」といった構想があれば、無駄遣いとの批判も抑えられたのではないでしょうか。
現地で見たリングは、万博の成功に欠かせない存在であり、関係者の努力の結晶です。
せっかくの素晴らしい建築が短期間で解体されてしまうのは本当に惜しい。
良い建築には人を惹きつける力があります。
それだけに、計画当初からのビジョンが重要だと痛感しました。
万博を通して、建築の力とともに、持続可能な未来への真剣な取り組みが求められていることを改めて考えさせられる訪問でした。



