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佐藤工務店のあれこれ

佐藤工務店の仕様ーー基礎断熱ーー

更新日:2022年7月13日

松尾先生の動画にて基礎断熱の解説がありました。


地面に接する部分に断熱材が接することによるシロアリの侵入に関して 基礎外貼り、基礎内貼りのメリットデメリットについて解説しておられます。

外貼りにすることによるメリットは基礎断熱にした場合の熱損失が少ないこと、

基礎の立ち上がりも熱容量として見れるので優れているが最大のデメリットは

断熱材とコンクリートの境面をシロアリが侵入して土台まで達成し上部へと

シロアリが侵入する可能性があり、日本の研究者たちから注意されているとのこと。

それに対して内貼りはコンクリートの立ち上がりは外部となり蓄熱容量には入らなくなるが、

シロアリの蟻害リスクは減るということ。

松尾先生は温熱設計者としては外側に張りたいが、自分なりに証明することができず不採用となっているとのこでした。

弊社の蟻害対策と断熱方法

経済的で快適な床下エアコンに必須条件となる基礎立ち上がりは徹底的に熱を漏らさない、

しかし地中の蓄熱容量は生かす事が重要です。


2012年の建築知識7月号に執筆させていただいた仕様は現在も基本同じですが、

5年前よりさらに熱漏れを減らすためにネオマフォーム45mmを内張として付加している。

実際の形状はこのようになる。


基礎外面はスタイロフォームAT50mmコンクリート打ち込み(接着剤は使わない)、 内面はネオマフォーム45mmを立ち上がりと外周のみ平面部に接着する。

ベタ基礎は逆梁式にして、床下エアコンの暖気の妨げとなるような基礎の立ち上がりは最小限といたします。


ちなみに弊社も当初基礎外貼りによるシロアリの侵入を危惧して採用は控えていたが、

60年も前から米国ダウ・ケミカルの技術で開発されたスタイロフォームを改良し

防蟻対策を施したスタイロフォームATが2008年に開発された事により

弊社も基礎外貼り断熱材として採用に至りました。

なぜ弊社がスタイロフォームATの防蟻効果を信頼しているか。

スタイロフォームAT自体がネオニコチノイド系といわれる防蟻剤を含有させています

ネオニコチノイド(英: neonicotinoid)は、クロロニコチニル系殺虫剤の総称。 ニコチン様物質を意味し、イミダクロプリド、アセタミプリド、ジノテフランなどが該当する。

現在、農薬として世界100カ国以上で販売されています。

植物体への浸透移行性があり残効が長い利点があり、殺虫剤の散布回数を減らせるため、 世界各国において最も主流の殺虫剤として用いられて、1990年頃から使用が急増しました。

ネオニコチノイドは水溶性であり、揮発もします。 しかしいずれもスタイロフォームに含有させることにより性能低下を防いでいます。

さらに弊社ではシロアリ侵入のリスクを減らすためコンクリートとの境面にシロアリが侵入できないディテールとし基礎天端部分にも 侵入防止の蟻返しを設置し複数の対策を施しています。

このスタイロフォームATは発売されて16年を経過しているが、発売後に実際の基礎外張りを行った建築物の試験体をシロアリ生息率の高い沖縄にて10年間観察し、蟻害がなかったことを報告する論文が発表されています。


私はこの論文は信じられるものと思っています。

スタイロフォームATを屋外で施工した試験体は、施工後14年経過した現在でも製品内に蟻道を形成した形跡が見あたらず、防蟻薬剤も減少していないようです。防蟻効果が長期間持続していることになります。

こうした防蟻効果を長期間保つには、同製品の使用だけでなく、配管貫通部回りなどに専用接着剤「AT-02」を使用するなど、同社が指定した正しい施工手順を守る必要があります。指定された施工を行えば、スタイロフォームATやAT-02の食害が原因で損害が生じた場合、10年保証が適用されます。

ただし、10年後の保証切れを担保するために、念には念を入れ、白蟻の巣を根絶させるベイトという防蟻工法を併用することとしました。

こちらもスタイロフォーム同様、米国ダウケミカルの製品で人体にもペットにも無害ながらシロアリとシロ蟻の巣を根絶することができる唯一のセントリコンシステムを採用することとしました。


この方法は従来のように5年ごとにシロアリ防止のために木材や土壌表面に防蟻剤を塗布・散布させて防蟻することなく 建物周辺の土壌にベイトという餌を埋めておびき寄せシロアリにだけダメージを与え白蟻の巣を根絶させるという工法です。 ペットや人間にはダメージを与えることなく対策できる方法です。

すごくわかりやすいビデオがあります、ご覧ください。


いかがでしょうか、基礎から逃げる熱を止めるために最も有効な基礎外貼り断熱、その最大のリスクを知った上での弊社の対策 ご安心いただけるかと思います。

もう一つ、ベイトを採用する訳は 一般的な家が5年ごとに行う殺虫剤と化学物質を散布するシロアリ消毒の驚異、床下エアコンを採用する弊社の場合、人体に及ぼす影響を考えると絶対使ってはいけないと思っています。

ベイト工法は定期的に防蟻餌のヒット状況の観察が必要です、1年に1回程度、専門の資格を持った弊社職員が訪問させていただき、確認をさせていただきます。




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