耐震性に問題がなければ、壁を壊すことなく断熱性能を向上することが出来ます。
築10年ほどの平屋の歯医者さんですが、休診日に1日で天井と床の断熱改修を行った例をご紹介します。
断熱の改修箇所は
1.1階床または基礎
2.外壁
3.窓
4.最上階天井または屋根
となります
この中で難しいのが壁、外壁か内壁に手を付けなければいけませんので、お客様の負担も大きくなるため優先順位は下がります。
今回は、床と天井を1日で断熱強化いたしました。
ちなみに現状の床下には大引き間にスタイロフォーム30mm
天井はグラスウール10kg-50mmでもちろん気流止めはありません。
既存の窓はアルミ枠のペアガラス、今回は改修は行いませんでした。
床については、既存のスタイロフォームはまだ落下はしていないので落下を戻して再利用し、床下に人間が潜り混み100倍発泡の現場発泡ウレタンを80mm吹き付ける工法です、水発泡なので匂いの問題はクリアできます。この工法の利点は何しろ床を一切いじることが不要なこと、床下の冷気が間仕切り壁に侵入することを防止する気流止めも確実に施工できる事が大きい理由です。
但し床下が狭すぎる場合、シロアリの発生確率が高い場合は採用することは不可能です。
20坪ほどですが、9:00に開始して12:00には完了、後処理・清掃を含めて14:00には全て完了しました。
天井は点検口より侵入し、まずは間仕切り上部から天井裏に暖気が漏れ出さないように、気流止めを行います、これはパックつめのグラスウールをU字型に天井より差し込みます。
既存のパックつめの断熱材はそのまま利用してその上にグラスウールをほぐしたものをふんわりと35cm積もらせます。専用の車に圧送機が積み込まれ圧送用のホースにて天井裏まで送られてきます。こちらも9:00にスタートして12:00には完了しました。
断熱性の比較を計算してみると結果は明らかです、あとは先生・スタッフ・患者さんの感覚とここちよさの反応、そして夏冬のエアコンの電気代が前年度とどれほど変わるか、これからが楽しみです。
もう一つの課題は開口部の断熱補強だが、現状はアルミサッシにペアガラスなので、LOW-Eガラスへの交換し熱を逃がさないことがさらに、ここちよい空間を造る手段です。