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佐藤工務店のあれこれ

木材は1分で1mm燃える。

木材は1分で1mm燃える。つまり12mmの厚さで12分、30mmの厚さで30分の耐火性能がある。

外壁に木材を使って、防火地域なら2階建てまで、準防火地域なら3階建てまでの建築物(用途は限られる)を造ることが出来る事になる。

JBNでは、実際に燃焼実験を行い、燃焼検定に合格し、このたび大臣認定を取得した。

この大臣認定を使った建築物を造るための講習会を受講してきた。


講師は 安井 昇氏 建築防火研究の第一人者で木造の防耐火の研究・国のガイドライン作成の委員にもなっている。

平成28年12月22日に発生した強風の新潟県糸魚川の大火災は記憶に残る。なぜ焼けたのか?なぜ残ったのか?木造だったから燃えたのか?鉄筋コンクリートは燃えなかったのか?

木材は燃える、確かに燃える、が木材を熱し続けると1分間に1mmずつ燃えていく、但し隙間や、抜け節がない限り裏面をさわっても熱くならない程の防火性能がある、なぜなら木材には水分が含まれているからだ。

木材を暑くし、隙間を作らないことが確実な防火・耐火壁を作るための条件で・施工のテクニックになる。

また、糸魚川を例に挙げると、隙間ダラケ・窓ガラスが防火になっていない場合鉄筋コンクリートの建物であろうが炎は室内に侵入しその先の外部に燃え抜けてゆく、入り口と出口、2カ所に穴が空けば燃え抜ける。燃えない物も大事だが、燃え抜けないほうがより大事である。

このメカニズムを知ることが重要で、室内からの失火の場合でも、不燃の仕上げにしたり、隙間をなくしたり、可燃物同士の離隔距離を置くことが火災の延焼を防ぐことになり、室内の壁に木材を使うことは1分1mmの理屈から言っても燃え広がることはないのです。

ただ一つ問題なのが、外貼り断熱の仕様で大臣認定が取れていないこと。実際認定を取るには大変なお金がかかる、外貼りで新たに認定を取ろうとすれば1認定当たり4~500万係ると聞いている。

しばらくは仕方ない、充填断熱とし、密度の高い物を使い性能を担保すると割り切るしかない。

1分1mmを早速実験してみた。

確かに燃焼中、板の裏側は熱くならない。

左側一部燃え抜けてきた、ひっくり返してみると丸鋸の刃筋が無数にあり、燃え抜けたところはかなり薄くなっていたことがわかる。