冬になると、断熱改修のお話を多数いただきます。
まずは、診断をさせていただくのですが、そこで活躍するのがサーモカメラです。
温度計や放射温度計では見えてこない、温度の分布が画像として見えてきます。
何故寒いのかを突き止めることが重要なのです。
勘と経験では判断することは出来ません、お医者様がレントゲンやMRIなどの装置により見えない部分を見えるようにして原因を探すのと同じです。
そこで、最近同業者工務店、設計事務所の方々からお問い合わせいただくのが、サーモカメラは何を買った方がいい?
と言う質問です。
はっきり言って、高価なサーモカメラはそれなりに精度の高い正確な画像を映し出していただきます。
お世話になっている 東京大学の前准教授はうん百万のカメラでデータを収集しております。
しかし、私ども中小工務店・設計事務所には手に届かない話です、そこで佐藤は何使ってるんだ?って話になります。
撮影はFLIRone-proです。Iphone接続タイプでは FLIRone-pro 1択です。
なぜなら熱画像解像度がFLIR Lepton 3.5 160×120=19,200画素であることです。
ただIphone接続タイプは小さい分電池の容量が小さいので連続で使うと30分程度であることです。
Iphone2接続しないC2やC3は熱画像解像度がFLIR Lepton 2.5 80×60=4,800画素で上記PROの1/4しかありません、
しかし電池の持ちが良いのと単体製品なので操作性は良さそうです(私は持っていません)最近19,200画素のC5が発売されました、amazonで¥123,750
また従来のハンドグリップタイプで19,200画素のものはE5という機種でamazonで¥216,089です。
というわけでコストパフォーマンスと使用頻度でFLIRone-PROを使ってます。
温度のキャリブレーションに時間がかかることがありますが、温度が正確か否かは別途超小型の放射温度計で測って補正を行いますので画面上の相対的な比較を重要に考えております。
またスマホ本体にFLIR素子が組み込まれたBV9800PROが¥62,000で発売されましたが残念ながら熱画像解像度がFLIR Lepton 2.5 80×60=4,800ピクセルなのでお勧めしません。
さらに最近BV9900PROやUlefone Armor 9というスペック的には前出の9800Pro同様ですが内視鏡を接続できるという興味深いカメラが発売されました。残念ながらこちらも熱画像モジュールはFLIR Lepton 2.5、80X60、50°HFOV、です。
私の個人的なお勧めはFLIRone-PROか値段は3倍くらいですが安定感のFLIR C5がお勧めです。
C5を使ってみての所見ですが、電池が長持ち、落としても丈夫なので、完成見学会なのでお客様に預けて実際寒いとこ探しなどをやってもらっても充電無しで1日持つことがいいですね。
ただし、動画が撮れないこと、データのクラウドへのアップロド、ダウンロードがめんどくさい事が短所です。
なので、私は通常はIphoneにflirONE-Proを刺して主に動画を撮影しております。
台所のレンジフードを回すと簡易的な気密測定が行えますので、漏気箇所の薄い青から漆黒に変わっていく様子をお客様と共有できるのが素晴らしい機能です。
私の過去ブログもご参考ください http://satokomuten.com/president/2541/
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